悪役個人論@BARUNGA
- 2014/06/09
- 22:12
皆様初めまして。
文芸研究会。現4回生BARUNGAでございます。
文芸部とは関係ございませぬが、ふと思った鬱憤めいた考えを書かせて頂きたく思います。取り敢えず今回の投稿は極論も極論なので、テキトーに笑って流し読みしてくれたら幸いです。
昨今、ゲーム漫画小説etc…。様々な創作作品がございますが、そんな物語に切っても切り離せない存在。それは悪役です。
そんな訳で過去現在含め、多種多様な悪役がこれまた多種多様な作品で跳梁跋扈してるわけですが、現在では「悪役=重い過去を持った悪役大正義」「単純な悪などこの世に存在しない」「何も暗い背景も持たぬ悪役は陳腐で面白さの欠片も無い」という風潮がある様に感じられます。
しかし、そもそも「悪役」って何ざんしょ。
個人的意見ですが思うわけです。「……ありきたりで陳腐な悪党って最高やん?」と。そもそも悪役のお仕事って極論「主人公の踏み台になること」。それが私の中のある意味理想の悪役像な訳です。
暗い過去を持つ、単純な正義や勧善懲悪では解決しない、そういう悪役が全部悪いとは言いません。そういう悪役も魅力的な奴が居る事は間違いのない事実。
……だけどさー、登場する悪役が全部そういう奴らっていうのは、流石にどうかと思うわけ。というか、最近そういう悪役やラスボス多すぎんぞ!…という不満が私の中にあります。正直そういう悪役が食傷気味。
やれ
「仕方なく世界と敵対した」
だの
「子孫に試練を課す為悪に徹した」
だの
「家族や一族を救うため仕方なく敵になった」
だの、もうそういう悪党には若干ウンザリ気味な現実があったりなかったり。
悪役のお仕事は、悪逆非道な行いで読者のヘイトを集めて主人公に倒される事によるカタルシスを発生させること。これが重要で大事だと私は思うのです。
他にも主人公の持つ正義のヒーローの格好良さや爽快感を出す為の踏み台。それが悪役のポジションでしょうに。
正直なところ深い理由を持たぬ悪は駄目という風潮には若干違和感を覚えることが多々あります。そんな悪役の何が悪いのか。無辜の人々を嬲りものにしたらやってきた主人公に殺され即退場ーなだけの、深みも糞もへったくれも無い反吐の出る悪役も素晴らしいと思うんだわ。
娯楽作品の楽しみって
「読んでてスカッとする」
「読み終わった後の心地よい爽快感」
これが重要じゃないの? そういう爽快感を生み出せるのは上記のチンピラみたいなクズ悪役だけだろう(極論)。
個人的には暗い過去持ちの悪役なんかには、こういう仕事は不可能だと思ってます。チンピラみたいなクズ悪役は、とても大切な存在ではないのかな?
背景の重い悪役・ラスボスが悪いとは言わない。だが今は、そんな悪役が飽和状態に近いのではないかと思わざるを得ない現状、私が思うことはただ一つ。「……なんかスカッとしねぇ」です。正直ウンザリものですわ。
例えばの話。作品で登場する主人公の敵対する組織の幹部や首領が皆が皆一人残らず人々や読者の同情を惹くような奴らばっかで、主人公が敵を倒すたびに倒したキャラの同情を引くような過去回想やらなんやらが挿入されたり、「貴様の正義は~~」的な難しい小言を叫びながら死んだりする。
……ぶっちゃけ、それって見てて楽しい?スカッとする?爽快感ある?
ということよ。大雑把に言えばね。
少なくとも私はそんな敵集団はあまり好きじゃ無い。外道畜生が居てこその哀しい悪党カッコイイ誇り高き悪役。そしてそんなキャラの信念や哀しい過去が際立ってくるんじゃないの?
例えば敵組織の構成員が皆クズみたいなド外道共ばっかりで、その中でごく少数、或いはただ一人暗い過去を持ってたり悪ながらも信念や誇り高き精神を持ってる。
そういう環境だからこそ、そういう哀しい過去持ちの悪役が輝いて見えるんだろう。出てくる敵が全員が全員暗い過去やらなんやら持ってる心情的に倒しにくい悪党だったら、そんなもん魅力も糞も無いですわ。ただのスカッとしない敵の集まりに過ぎません。輝きなんてありゃしない。
娯楽作品の敵役がそんな奴らばっかで、見てて何が面白いの?そんなもんばっかだとカタルシスも爽快感も糞もねぇよ。
陳腐な悪党?最高じゃん。そんな奴こそが悪党の王道にして鉄板やん。悪党には最高の褒め言葉でしょうに。
面白みや深みが無い?倒されスカッとする為の悪党に何を求めるの?
あまりに極論すぎるけど、私が言いたいのはそういうこと。
悪党に深い過去や悲しい経歴など要らんだろう。人々に憎まれ、無辜の人々を欲望のまま蹂躙し嬉々として虐げ、そして主人公やその味方の心を団結させることこそが悪党の王道でしょう。悪党はそんな姿が一番輝かしいのです。
分かり易いな例としては「北斗の拳」のモヒカン共とか日曜朝のヒーロー作品の今週の怪人、マニアックな例で言えば「ハーメルンのバイオリン弾き」でいう魔族みたいな、そういう救い様の無い外道やド畜生がいて、そいつ等が町や人々、果ては世界中を苦しめてて、そしてそんな奴らを正義の精神を胸に秘めた主人公やキャラクター達が外道やド畜生なラスボスをぶちのめす。それが正義のヒーローや主人公が最も輝くんじゃないか?
正直倒しても爽快感の得られないう悪役は、娯楽作品という面からすればある意味悪役失格じゃね?とたまーに思います。
「悪がいてこその正義」とはよく言うけど、真に主人公を引き立てる者は、読者から同情や共感を持たれるような悪では断じてなく、強大な力を持ってて尚且つ救い様の無い悪だと思ってます。言うなれば麻婆豆腐の肉みたいなものでしょう。
私が言いたいのは、彼らド外道な悪役こそが真に主人公や正義のヒーローを輝かせる最高の相棒…では無いでしょうか。
色々支離滅裂かもしれませんが、言いたいことを纏めれば、
「心置きなくボコボコにブッ飛ばせてスカッと気持ち良くなれて、且つそいつ倒す事で物語が大団円ハッピーエンドで終わるような、そんな爽快感ある凶悪で強大な悪役やラスボスが出てくる勧善懲悪作品がもっと増えたらなー」
ということ。当たり前だけど当然強さも必須。強くないラスボスなどラスボスでは無い(確信)。
そんなテキトーなことを心の中から切望してるBARUNGAでした。
若干鬱憤を吐き出した感じになりましたが、長文、長々と失礼しました。
文芸研究会。現4回生BARUNGAでございます。
文芸部とは関係ございませぬが、ふと思った鬱憤めいた考えを書かせて頂きたく思います。取り敢えず今回の投稿は極論も極論なので、テキトーに笑って流し読みしてくれたら幸いです。
昨今、ゲーム漫画小説etc…。様々な創作作品がございますが、そんな物語に切っても切り離せない存在。それは悪役です。
そんな訳で過去現在含め、多種多様な悪役がこれまた多種多様な作品で跳梁跋扈してるわけですが、現在では「悪役=重い過去を持った悪役大正義」「単純な悪などこの世に存在しない」「何も暗い背景も持たぬ悪役は陳腐で面白さの欠片も無い」という風潮がある様に感じられます。
しかし、そもそも「悪役」って何ざんしょ。
個人的意見ですが思うわけです。「……ありきたりで陳腐な悪党って最高やん?」と。そもそも悪役のお仕事って極論「主人公の踏み台になること」。それが私の中のある意味理想の悪役像な訳です。
暗い過去を持つ、単純な正義や勧善懲悪では解決しない、そういう悪役が全部悪いとは言いません。そういう悪役も魅力的な奴が居る事は間違いのない事実。
……だけどさー、登場する悪役が全部そういう奴らっていうのは、流石にどうかと思うわけ。というか、最近そういう悪役やラスボス多すぎんぞ!…という不満が私の中にあります。正直そういう悪役が食傷気味。
やれ
「仕方なく世界と敵対した」
だの
「子孫に試練を課す為悪に徹した」
だの
「家族や一族を救うため仕方なく敵になった」
だの、もうそういう悪党には若干ウンザリ気味な現実があったりなかったり。
悪役のお仕事は、悪逆非道な行いで読者のヘイトを集めて主人公に倒される事によるカタルシスを発生させること。これが重要で大事だと私は思うのです。
他にも主人公の持つ正義のヒーローの格好良さや爽快感を出す為の踏み台。それが悪役のポジションでしょうに。
正直なところ深い理由を持たぬ悪は駄目という風潮には若干違和感を覚えることが多々あります。そんな悪役の何が悪いのか。無辜の人々を嬲りものにしたらやってきた主人公に殺され即退場ーなだけの、深みも糞もへったくれも無い反吐の出る悪役も素晴らしいと思うんだわ。
娯楽作品の楽しみって
「読んでてスカッとする」
「読み終わった後の心地よい爽快感」
これが重要じゃないの? そういう爽快感を生み出せるのは上記のチンピラみたいなクズ悪役だけだろう(極論)。
個人的には暗い過去持ちの悪役なんかには、こういう仕事は不可能だと思ってます。チンピラみたいなクズ悪役は、とても大切な存在ではないのかな?
背景の重い悪役・ラスボスが悪いとは言わない。だが今は、そんな悪役が飽和状態に近いのではないかと思わざるを得ない現状、私が思うことはただ一つ。「……なんかスカッとしねぇ」です。正直ウンザリものですわ。
例えばの話。作品で登場する主人公の敵対する組織の幹部や首領が皆が皆一人残らず人々や読者の同情を惹くような奴らばっかで、主人公が敵を倒すたびに倒したキャラの同情を引くような過去回想やらなんやらが挿入されたり、「貴様の正義は~~」的な難しい小言を叫びながら死んだりする。
……ぶっちゃけ、それって見てて楽しい?スカッとする?爽快感ある?
ということよ。大雑把に言えばね。
少なくとも私はそんな敵集団はあまり好きじゃ無い。外道畜生が居てこその哀しい悪党カッコイイ誇り高き悪役。そしてそんなキャラの信念や哀しい過去が際立ってくるんじゃないの?
例えば敵組織の構成員が皆クズみたいなド外道共ばっかりで、その中でごく少数、或いはただ一人暗い過去を持ってたり悪ながらも信念や誇り高き精神を持ってる。
そういう環境だからこそ、そういう哀しい過去持ちの悪役が輝いて見えるんだろう。出てくる敵が全員が全員暗い過去やらなんやら持ってる心情的に倒しにくい悪党だったら、そんなもん魅力も糞も無いですわ。ただのスカッとしない敵の集まりに過ぎません。輝きなんてありゃしない。
娯楽作品の敵役がそんな奴らばっかで、見てて何が面白いの?そんなもんばっかだとカタルシスも爽快感も糞もねぇよ。
陳腐な悪党?最高じゃん。そんな奴こそが悪党の王道にして鉄板やん。悪党には最高の褒め言葉でしょうに。
面白みや深みが無い?倒されスカッとする為の悪党に何を求めるの?
あまりに極論すぎるけど、私が言いたいのはそういうこと。
悪党に深い過去や悲しい経歴など要らんだろう。人々に憎まれ、無辜の人々を欲望のまま蹂躙し嬉々として虐げ、そして主人公やその味方の心を団結させることこそが悪党の王道でしょう。悪党はそんな姿が一番輝かしいのです。
分かり易いな例としては「北斗の拳」のモヒカン共とか日曜朝のヒーロー作品の今週の怪人、マニアックな例で言えば「ハーメルンのバイオリン弾き」でいう魔族みたいな、そういう救い様の無い外道やド畜生がいて、そいつ等が町や人々、果ては世界中を苦しめてて、そしてそんな奴らを正義の精神を胸に秘めた主人公やキャラクター達が外道やド畜生なラスボスをぶちのめす。それが正義のヒーローや主人公が最も輝くんじゃないか?
正直倒しても爽快感の得られないう悪役は、娯楽作品という面からすればある意味悪役失格じゃね?とたまーに思います。
「悪がいてこその正義」とはよく言うけど、真に主人公を引き立てる者は、読者から同情や共感を持たれるような悪では断じてなく、強大な力を持ってて尚且つ救い様の無い悪だと思ってます。言うなれば麻婆豆腐の肉みたいなものでしょう。
私が言いたいのは、彼らド外道な悪役こそが真に主人公や正義のヒーローを輝かせる最高の相棒…では無いでしょうか。
色々支離滅裂かもしれませんが、言いたいことを纏めれば、
「心置きなくボコボコにブッ飛ばせてスカッと気持ち良くなれて、且つそいつ倒す事で物語が大団円ハッピーエンドで終わるような、そんな爽快感ある凶悪で強大な悪役やラスボスが出てくる勧善懲悪作品がもっと増えたらなー」
ということ。当たり前だけど当然強さも必須。強くないラスボスなどラスボスでは無い(確信)。
そんなテキトーなことを心の中から切望してるBARUNGAでした。
若干鬱憤を吐き出した感じになりましたが、長文、長々と失礼しました。
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